理想の社会福祉士になるためにスモールステップを積み重ねていく

介護職員中村 湖夏

地域との懸け橋をつくる人になりたいと福祉職への思いが強くなった

食品メーカーや公務員など気になる仕事はいくつかありましたが、介護や福祉の仕事に就きたいと確信し、あそか苑で働くことを決めました。介護に興味を抱いたのは、中学生の頃の職場体験がきっかけ。デイサービスに通うおじいちゃんやおばあちゃんのくつろぐ雰囲気や職員との掛け合いがゆったりとしていてなんかいいなあと直感的に思いました。でも、介護職として働きたいという思いまでには至りませんでした。

高校の頃の進路説明会で、福祉学部に通う先輩からおはなしを聞く機会がありました。福祉以外にも経済や経営、外国語など話を聞くチャンスがありましたが、福祉の話を聞いた生徒はたったの 3 人。まわりの人たちは福祉に興味がないんだと驚きましたが、先輩からの話を聴いて福祉の仕事に魅力を感じ、介護分野だけでなく広い視点で福祉を学びたいと思い社会福祉の大学に入ることを決めました。

大学時代に印象的だったのは、社会福祉協議会での実習。職員に 1 ヶ月間同行し色んな地域や団体との仕事を経験しました。地域の方々と家族のような関係をつくり、地域の困りごとを解決している姿に感動し、わたしも地域との懸け橋をつくる人になりたいと福祉職として働く思いが強くなりました。

あそか苑のおはなしがきっかけで、将来の選択肢に介護職が加わった

「本当に福祉職がやりたいのだろうか?」と不安を少し抱えていたので、福祉業界だけでなく、一般企業も視野に入れて就職活動を始めました。とある就職フェアで偶然あそか苑のブースに立ち寄りました。そこでお話を聞いていなかったら、介護業界で働くことはありませんでした。というのも、大学時代は介護に関わることがまったくなく、介護は専門学校で学んだ人がする仕事で、未経験の自分にはできないと思ってしまったからです。

でもあそか苑の職員から「介護は様々な業務で成り立っている」とお聞きし、未経験なわたしでも介護の仕事はできるのではないかと思い始めるようになり、むかしなりたかった職業に就きたい!と気持ちがシフトしていきました。就職フェアの後、法人説明会に参加しました。緊張していたのですが、職員の方々が明るく丁寧に挨拶をしてくれたことで緊張が和らぎました。職員の温かみを感じ、素敵な職場だなあと思ったことが、あそか苑で働くことを決めた理由です。

戸惑いと不安の毎日から抜け出したのは、しっかりとした研修体制があったから

働きはじめてすぐは初めてのことばかりで戸惑いと不安の毎日でしたが、先輩が親身に相談に乗ってくれたり、熱心に指導してくれたりと OJT 体制が整っていたので少しずつできるようになりました。OJT だけではなく研修体制も充実しています。1 週間程度続いた新人研修のおかげで、介護職員としての土台がつくられた気がします。オムツ交換や移乗方法からビジネスマナーまで多岐にわたる内容で「うまく働けるかな」という不安が和らぎました。

介護ならではのやりがいは、日々の小さな感謝を噛みしめること

利用者からの「ありがとう」はやっぱり嬉しいです。「あんたがいてくれてよかったわ」の言葉も、衣類の着脱が上手くできたときの「あんたうまなったで」の言葉も純粋に嬉しかったなあ。1 人ひとりとの関わりから生まれる日々の小さな感謝を噛みしめることができるのが介護ならではのやりがいです。

でも嬉しいことばかりではありません。野菜嫌いな利用者が「こんなんいらんわ」と強い口調で主張したり、「引継ぎできてないの?これがあんたの仕事やろ」と激昂したりと利用者からきつい言葉を浴びせられるときもあります。嫌なことがあっても心掛けているのは笑顔でいること。そして、自分自身が落ち着くこと。業務や時間に追われてしまうと、焦ってしまいます。その焦りが利用者に伝わり、利用者を不快な気持ちにさせてしまっているかもしれません。そんなときは自分自身を客観視し「落ち着け、わたし」と念じ、笑顔を取り戻すようにしています。

理想の社会福祉士になるためにスモールステップを積み重ねていく

この人だったら任せても安心だと思われる介護士になることが目標ですが、なかなか達成できていません。小さな変化に気付くことができていないし、利用者と向き合えていない。誰のために介護を提供しているのか?と自問自答は常にしていきたいです。また、介護の知識をもっと学び、情報を知恵に変え、介護現場で実践し、技術を高めていきたい。1 人ひとりの利用者に合わせた介護を提供するようになり、利用者から信頼される介護職員を目指したい。そして、社会福祉士や介護福祉士の資格を取得し、介護経験を活かした社会福祉士として働き、実習のときに憧れた職員のように地域福祉に携わっていきたいです。

人の気持ちに寄り添い、利他的な気持ちを持つ先輩職員になりたい

あそか苑で働きはじめて 1 年弱、「こうなりたい」という目標を 2 つ決めました。小さなことから着実にこなしていき、少しずつ理想の先輩に近づいていきたいです。

1 つは、どう利用者に接したらいいのかなど分からないことがあったとき、きちんと答えられる人。介護未経験で右も左もわからなかったのですが、先輩のおかげで少しずつ介護ができるようになってきたので、わたしも先輩と同じように丁寧に教えていきたい。言葉だけの説明だと介護用語ばかりで分かりにくい時があり、実際にレクチャーを受けると分かりやすかったので、まず言葉で説明し、次に実際にやっている姿を伝えていきたいです。

もう 1 つは、暗い表情をしていたら「大丈夫?」と自然に声を掛けられる人。働きはじめてすぐは緊張ばかりしていました。でも他の職員や利用者と関係がつくられてきたり、業務に慣れてきたりすると緊張が和らいできました。緊張が和らいでからは不思議と業務が上手くこなせるようになりました。まずは話しやすい雰囲気をつくり、「昨日何食べたん?」「何のテレビ見たん?」と他愛もない会話をしていき、まわりの職員との関係をつくっていきたいです。