自分の提案がその人の豊かな生活に直結する訪問介護の仕事は、本当に魅力的!
事業管理者平山恵梨香
おじいちゃんおばあちゃんが大好きで選んだ介護の道
それでやってみたら普通にお話しするのが楽しかったり自然に笑顔で接することができたりと、スッと入り込めて楽しくて、あっというまに15年を迎えました。
特養・ショートの経験と、出産からの復帰
最初の現場は、あそか3F特養でした。当時はまだ20代とすごく若かったし、介護保険のことなんかもよくわからないまま、その日その日の業務をこなしていました。それからショートに移り、特養とは違って日々顔ぶれが変わるなかでのコミュニケーションの難しさに戸惑いながらも1年務め、そこから出産を経て特養に復帰しました。ブランクがあっても業務的なことについては問題ありませんでしたが、まだ子供が小さく熱を出したり、子供のことで休まざるをえないことも多く、周りに負担をかけているという申し訳なさを感じる状況が数年続きました。でも、当時の管理者さんに「お母さんになってしっかりしたね」と言われたことがすごく印象的で。そう言われてみて、自分が些末なことにイライラしなくなったり、少し穏やかになったことに気づいたとき、自分では何も変わってないように思っても成長してるんだな、ここに帰ってこられてよかったな、と思ったのをよく覚えています。
そして、2人目の子供の出産から復帰した時には、想像もしなかった訪問介護への配属。人の家に上がって家事や介護をするイメージなんてほとんど持てていなかった自分に、本当にできるのかと、不安しかないままのスタートでした。
まったくなじめなかった訪問介護での1年目
家でそれなりに家事をしているので普通にできているものだと思っていたことが、ままならない。80人からいらっしゃる利用者さんそれぞれのおうちによって家事のやり方も全然違うから、掃除機のかけかたひとつから覚えなきゃいけない。身体介護も、自分ではそれなりにできると思っていたことが、施設と違って家の中にあるものだけでやらなきゃいけない、訪問先だから誰の手も借りることができないという難しさがあって、こんなのホントに続けていけるんだろうか・・と思いました。
利用者さんにしてみても、20歳半ばの若いヘルパーに、はじめから全幅の信頼を寄せるには不安なところがあったかもしれません。実際、「若いからしゃーない、若いからできへんよね」 って言われたこともありました。それがすごく悔しくて。自分の負けず嫌いの性分もあって、そこから絶対認められるようになってやる!と、必死になりました。
けれど、それもひとりで乗り越えられたわけではなく、わたしはとても周りに恵まれていて、登録ヘルパーさんたちにすごく支えてもらいました。ほんとにわたしのお母さん世代の人ばかりで、我が子のように見てくださっていて。叱るときは叱り、教えるときは教え、ご自身も子育ての大変さを知っているから「無理したらあかんで」と、励ましの声もかけてくださる。そうやってヘルパーさんたちに優しく指導してもらったことで、もう少し頑張ってみようと思えました。
そんな経験もしながら、2年目に入るころには仕事もだいぶ覚えることができ、ただ訪問に行って行ってするだけじゃなく、訪問調整やスタッフへの指導など、サービス提供責任者としての仕事も少しずつできるようになりました。利用者さん本位で、「こうすればもっと在宅生活をうまく送れるんじゃないか」というところも少しずつ考えれられるようになってきて、そこからどんどん訪問介護の魅力にハマっていきました。
自分の提案が利用者さんの喜びにつながる訪問介護のお仕事は本当に魅力的
目標は、笑顔で楽しく働けるチーム、利用者さんに選ばれる事業所
そして気がつけば、介護の世界に入って、もう15年。管理者としても2年目を迎えました。まだまだ課題はありますが、忙しくてもスタッフみんなが毎日笑顔で楽しく働けて、良いサービスを提供できる事業所、「来てくれると元気もらうわ、また来てね」と、利用者さんに選ばられる事業所を目指したい。みんなが同じ方向を向いて取り組んでいけたら、仕事って楽しいんだと思うんです。一日一日を楽しく働く!というのは、ずっと変わらないわたしの目標ですし、そんなふうに働いてもらえるよう、みんなを守れる管理者でありたいです。女性が働きやすい職場に
もし、どこの事業所を選んでもいいと言われたらどこを選びますか?
すごくいいと思います、小多機。すごく魅力的!ここに勤めて半分以上が訪問介護、というぐらい訪問をやってきたからこそ思うのかもしれませんが、訪問の時間だけじゃなく、利用者さんの通いの姿、お泊りの姿、夜間帯の姿と、すべての変化を見ることができたら、もっといろんな角度からの提案ができるし、もっとトータル的に豊かな生活を送るためのサポートができる。そう考えるとすごく面白いだろうなと思うんです。やっぱり、この人のための生活をよくするには・・と考えるのが好きなんですね。笑
現実には今、勤務形態として小多機を希望することは難しいですが、どこにいたとしても、面白い、楽しいと思いながら、みんなと笑顔で働くことは、これからもわたしの目標です!